歯科医院の外来患者を対象に口腔機能低下症とフレイルとの関連を明らかにすることを目的とした。 3つの歯科医院を受診した高齢者を対象として、口腔機能低下症の診断を行った。フレイルの診断については厚生労働省作成の基本チェックリストを用いて行った。75歳以上では、口腔機能低下症の有無とRobust群、Pre-frail群、Frail群との間に有意な関連があった。Frail群の該当率は、口腔機能低下症のない群と比較して、口腔機能低下症のある群では2倍近く多かった。以上のことから、歯科医院の65歳以上の患者においては、口腔機能低下症に該当する者はフレイルもしくはプレフレイルの状態である可能性が高い。
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