今日の患者層の高齢化により骨質・量が不十分な患者,また骨粗鬆症や糖尿病などの患者では,インプラント治療の成功率が著しく低下する.このような骨質・量や骨治癒の低下した患者に対し,薬物療法(副作用や高額などの問題)に代わる治療法が求められている.本研究は,医科,特に整形外科領域で注目されているLIPUSや LMHF loading等の物理的手法の骨形成活性効果をオッセオインテグレーションおよび周囲骨の治癒に応用しようとするものであり,この手法は薬物療法に代わる補助療法や骨造成後の骨治癒促進療法など,インプラント治療のさらなる発展へと繋がり得るものである.
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