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2020 年度 研究成果報告書

CXCR4を標的とした口腔扁平上皮癌の新規抗腫瘍血管治療法の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 19K24094
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関岡山大学

研究代表者

大森 悠加  岡山大学, 大学病院, 医員 (30850424)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワード扁平上皮癌 / 口腔癌 / 癌微小環境 / 腫瘍血管 / CXCR4
研究成果の概要

CXCR4-SDF1(stromal cell derived factor 1) axisは、血管新生に関与し腫瘍の増殖や生存に寄与することが報告されている。臨床検体を用いて口腔の高分化扁平上皮癌にCXCR4を発現する腫瘍血管が存在することを明らかにした。さらに、高分化型ヒト由来口腔扁平上皮癌細胞株(HSC2)をマウスの背部皮下に移植し、CXCR4阻害剤であるAMD3100の腹腔内投与を行った。コントロール群と阻害群で組織学的に比較するとともに血管の走行および形態の比較を行ったところ、CXCR4阻害群では、腫瘍の血管形成が阻害され、低酸素に陥り、腫瘍の壊死を引き起こすことがわかった

自由記述の分野

口腔病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

CXCR4-SDF1 axisの血管新生経路は、既存の血管新生阻害薬として知られているVEGFによる血管新生の経路とは異なるため、腫瘍血管におけるCXCR4の役割が明らかとなれば、新たなアプローチの抗腫瘍血管治療の開発につながる可能性がある。また、CXCR4阻害剤であるAMD3100はFDA(アメリカ食品医薬品局)、EMA(欧州医薬品庁)により、「造血幹細胞を末梢血に動員する薬剤」として承認を受けた薬剤である。本研究で抗腫瘍効果が認められれば、既存の抗癌剤や分子標的剤との併用療法や、VEGF阻害剤への薬剤耐性化患者に対する新たな治療の選択肢として、臨床応用が期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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