研究課題
昨年度の研究で、ヒト末梢血より分離したCD14陽性単球が、末梢血単核球存在下にRANKLによって破骨細胞分化する際に、ゾレドロン酸が濃度依存的に破骨細胞分化を抑制することを見出している。末梢血単核球とCD14陽性単球は直接接触していないため、末梢血単核球から何らかの液性因子が出ていることが示唆された。そこで、人末梢血単核球をゾレドロン酸で処理し、サイトカイン類を中心として、遺伝子およびタンパク質の発現を定量的に解析した。その結果、ゾレドロン酸は、濃度依存的にTNF-α、IL-6、IL-1β、IFN-γの発現が上昇した。いずれも抹消血単核球からγδ T細胞を除去すると、ゾレドロン酸による発現誘導は起こらなくなった。今回産生亢進が認められたサイトカインの中で、IFN-γは破骨細胞分化を抑制することが知られている。また、IFN-γによるIRF8の誘導も知られていることから、ゾレドロン酸による破骨細胞分化抑制にIFN-γが関与する可能性が示唆された。
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