象牙芽細胞の感覚受容機能にはTRPチャネルとpannexin 1 (PANX-1) チャネルが重要な役割を担っていることが報告されている。本研究は、象牙芽細胞の感覚受容機能の獲得時期を明らかにすることを目的とした。 生後0~12日齢のラットの下顎第一臼歯の前額切片を作製し、TRPチャネル、PANX-1チャネル、および神経線維の発現を検索した。象牙芽細胞の感覚受容機能に必要であるTRPチャネル、PANX-1チャネル、および神経線維の全てが揃うのは生後12日齢であった。 よって本研究より、ラットの象牙芽細胞の感覚受容機能は生後12日齢頃から発現することが示唆された。
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