筋萎縮性側索硬化症 (ALS) は運動神経の変性を伴った重篤な筋力低下を伴う難病であり、病気の進行に伴い、咀嚼障害がみられ、経口摂取困難となり死に至る。 本研究ではALS モデルマウスの摂食行動の動画より人工知能(AI)を用いて、ALSモデルマウスの咀嚼障害を自動検出するAIモデルの開発を行った。このAIモデルによって、ALSモデルマウスの咀嚼サイクルは、野生型マウスと比較し、12週齢以降有意に延長することを突き止めていた。現在、咀嚼障害出現時のALSモデルマウスにおける一次感覚神経の発火異常を検出、ALSの咀嚼障害の治療に有益な治療法の考案を検討している。
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