現代の日本では国民の8割が歯周病に罹患しているとされ、歯周病は糖尿病などの全身の健康と関わりがあることが分かってきている。歯周病の理想的な治療法として、歯周組織再生療法があり、盛んに研究が進められている。現状で臨床応用されている再生療法は、軽度~中等度の歯周炎が対象で、重症化したものは抜歯せざるを得ないことが多々ある。本研究では歯周炎が重症化した場合でも歯を保存できる歯周組織再生療法を開発することを目的としている。重症化した歯周病を治癒させることができれば、単に口の中だけの問題解決でなく、全身の健康増進につながるため、健康寿命延伸の観点でも非常に重要な意義を持つ。
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