誤嚥性肺炎は口腔細菌を誤嚥することによって引き起こされ、特に嚥下機能の低下した高齢者では最も注意すべき疾患の一つである。これまでの研究から、誤嚥する口腔細菌は主に舌の常在細菌であることが明らかになっており、誤嚥性肺炎の病因論を理解する上で舌マイクロバイオームの全体像やその動態の解明が求められている。本研究では、成人や地域在住高齢者では通常観察されない、舌苔が極度に付着した高齢者を対象とすることで、機械的舌清掃の効果をより明確に評価した。本研究から得られる結果は、誤嚥性肺炎予防に効果的な舌マイクロバイオーム管理アプローチ構築の基盤となる情報を科学的根拠に基づきえることができる。
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