セマフォリンは神経軸索ガイダンス因子であるが、上皮細胞や免疫細胞においても発現していることが知られている。我々は、付着上皮と免疫細胞のそれぞれが発現するセマフォリンが連携することで付着上皮のバリア機構を構築しているのではないかと考えた。本研究では付着上皮においてSemaphorin4Aおよびその受容体であるPlexinB2が発現していることを確認した。また、マウス樹状細胞においてもSema4Aは発現していることから、上皮細胞と免疫細胞それぞれが発現するセマフォリンがオートクライン的に作用し、上皮バリアを構築している可能性が示唆された。
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