中脳辺縁系dopamine(DA)神経が投射する側坐核にはDA神経を抑制するGABA神経が分布する。本研究は,側坐核の基礎的な細胞外GABA量の調節でGABA transporter(GAT)が果たす役割を無麻酔非拘束ラットを用いたin vivo脳微小透析法で解析した。GAT1阻害薬のNNC711とGAT3阻害薬の(S)-SNAP-5114を微小透析膜を介して側坐核に灌流投与したところ,同部位の細胞外GABA量を(S)-SNAP-5114とは異なりNNC711は増加させた。以上のことから側坐核の細胞外GABA量の制御にはGAT3ではなくGAT1が関わることがin vivoの条件下で示唆された。
|