本研究では、骨粗鬆症モデル(卵巣摘出)ラットにおいて、ファイトケミカルの経口投与が抜歯窩(歯槽骨)の治癒に及ぼす影響を評価することを目的とした。7週齢の雌性ラットにおいて卵巣摘出を行い、1週間後に上顎左右第一大臼歯を抜歯した。卵巣摘出の翌日から実験終了時までプロアントシアニジンを毎日経口投与(100 mg/2.5 mL/kg)して、8週間後の抜歯窩の状態をマイクロCTと組織切片で評価した。結果、プロアントシアニジン投与群とコントロール(水投与)群で比較して新生骨量に大きな差はみられず、今回の方法では卵巣摘出ラットにおける抜歯後の新生骨量に対するプロアントシアニジンの効果は確認できなかった。
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