研究課題
研究活動スタート支援
成分の明らかな無血清培養系を用いて様々なコレステロール合成阻害剤を添加し誘導したLAK細胞の細胞障害活性を放射性クロム遊離試験で評価し,各LAK細胞における免疫チェックポイント分子(PD-1遺伝子)発現を定量PCR法で検討した.LAK細胞の細胞障害活性の誘導にはLAK細胞のコレステロール量が関与していること,さらに細胞の疲弊マーカーであるPD-1分子発現機序についてコレステロール代謝が関与していることが示唆された.
外科系歯学
本研究により,高い細胞障害活性を有する LAK 細胞を誘導するためには,LAK 細胞のコレステロール量が重要であることが示唆された。さらに, がん免疫療法において PD-1 などの免疫疲弊分子の発現には免疫細胞の細胞膜コレステロールが重要な役割を担っていることが考えられ,今後,免疫細胞のコレステロール代謝制御による免疫療法の有用性が示唆された