6週齢の雄性Wistar系ラット30匹に対して抜歯後インプラントを埋入し、ベニジピン投与群に対しては抜歯窩近傍に投与を行った。インプラントは途中で2本脱離したがその他は経過良好であった。そのうち15匹に関しては非脱灰研磨標本を作製しインプラントに対する骨の接触率を評価した。ベニジピン投与群が非投与群と比較し有意に高い結果が得られた。 ベニジピン投与はインプラント周囲の骨の治癒を促進させることが明らかとなった。これは、他家骨や代替骨を使用する骨増生が不要となり、術者および患者の負担の軽減を見込むことが可能となると考える。
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