頭頸部癌に対する放射線治療時には口腔粘膜炎や口腔カンジダ症が発症する。口腔粘膜炎はの重症化予防のためにはステロイド軟膏が使用されるが、口腔カンジダ症が発症するとステロイド軟膏の使用は控えられる。そのため口腔カンジダ症の発症を予防することが求められている。 今回、ミコナゾール口腔貼付薬を予防的に用いることにより、唾液中のカンジダ菌の増加や口腔カンジダ症の発症を抑制できるかどうか検討した。その結果、放射線治療時には総細菌数は一定であるがカンジダ菌数は増加すること、ミコナゾール口腔貼付薬を予防的に投与するとカンジダ菌の増加を抑制でき口腔カンジダ症発症率を低下できることが明らかとなった。
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