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2021 年度 研究成果報告書

頭頸部がん放射線治療時の口腔カンジダ症予防に関する多施設共同ランダム化比較試験

研究課題

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研究課題/領域番号 19K24150
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関長崎大学

研究代表者

原田 沙織  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (60849488)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2022-03-31
キーワード放射線治療 / 頭頸部癌 / 口腔粘膜炎 / 口腔カンジダ症 / 予防
研究成果の概要

頭頸部癌に対する放射線治療時には口腔粘膜炎や口腔カンジダ症が発症する。口腔粘膜炎はの重症化予防のためにはステロイド軟膏が使用されるが、口腔カンジダ症が発症するとステロイド軟膏の使用は控えられる。そのため口腔カンジダ症の発症を予防することが求められている。
今回、ミコナゾール口腔貼付薬を予防的に用いることにより、唾液中のカンジダ菌の増加や口腔カンジダ症の発症を抑制できるかどうか検討した。その結果、放射線治療時には総細菌数は一定であるがカンジダ菌数は増加すること、ミコナゾール口腔貼付薬を予防的に投与するとカンジダ菌の増加を抑制でき口腔カンジダ症発症率を低下できることが明らかとなった。

自由記述の分野

口腔外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の研究でミコナゾール口腔貼付薬を予防的に使用することにより、頭頸部癌放射線治療中のカンジダ菌の増加が抑制され、口腔カンジダ症の発症率が低下することが明らかとなった。放射線治療時の口腔粘膜炎はほぼ必発し、経口摂食が不可能になるグレード3の重症粘膜炎も約1/3の患者で出現する。その抑制にはステロイド軟膏塗布が有効であるが、カンジダ症が発症している患者ではステロイド軟膏塗布は控えられるため、カンジダ症発症予防法の確立が望まれていた。今回の成果により、今後放射線治療時の口腔粘膜炎に対する口腔管理法の標準化が進むことが期待できる。

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公開日: 2023-01-30  

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