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2020 年度 実施状況報告書

広島県内の訪問看護ステーションにおける災害準備性を高めるためのフォローアップ調査

研究課題

研究課題/領域番号 19K24166
研究機関広島大学

研究代表者

加古 まゆみ  広島大学, 医系科学研究科(保), 准教授 (90347542)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2022-03-31
キーワード災害準備 / 地域看護 / 災害経験 / プログラム開発 / 訪問看護ステーション
研究実績の概要

本研究では、本研究の目的は、1.広島県内の訪問看護ステーションの災害準備性をアセスメントし、準備性を上げるための教育ニーズを明らかにし、2.教育ニーズを満たすための教育研修プログラムの枠組み開発を行うことである。そのため、二年間の3フェーズによって成り立つ調査開発研究とした。フェーズ1は、対象者(広島県内の訪問看護ステーション約180件に勤務する専門職職員)に質問紙調査を行い、対象となった223件の訪問看護ステーションに郵送によるアンケートを行った。89件の回答があり、39.9%の回答率であった。フェーズ1の結果は、2020年度日本災害看護学会にて報告をおこなった。

令和2年度は、フェーズ2にあたるインタビューを中心に実施した。フェーズ1のアンケートにより、インタビューへの参加者を募り、合計4名のインタビューを実施することができた。コロナの影響で、対面でのインタビューを実施、またはオンラインでの実施となった。

4名のインタビュー実施であり、インタビュー参加者により、災害の経験の有無が大きくインタビュー内容の発展に左右されることから、4名+、4-5名のインタビュー参加者のデータが必要ではないかと考察している。データ収集後、NVIVOを用いて、データの分析をおおよそ終了しており、テーマのサチュレーションを迎えるまで、さらに4-5件のデータ収集が必要であると判断している。インタビューの結果は、今後災害関連の学会に投稿、発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

インタビューがコロナ感染症の拡大のためにおもうように実施できなかったことによる。

今後の研究の推進方策

昨年度でのインタビュー件数が4件と少ないため、インタビューによるデータ収集をさらに4-5件増やし、データの信頼性を向上させるとともに、研究参加者のデータから抽出されたテーマのサチュレーションを期待している。インタビューデータが増えることによって、実際に災害を経験した訪問看護ステーションと、またはそうではないが準備をどのようにすべきか課題が生じているステーションとの背景の異なるニーズが明らかになると考えている。インタビューデータの全体分析が終了すれば、テーマごとに訪問看護ステーションの経験とそのナラティブと、実際に推奨されている(既存している)訪問看護ステーション災害準備マニュアルとの内容を照らし合わせる。そして、必要時すぐに使え、そしてアクセシブルなプログラム開発のための、コンテンツをどのように組むかに関してデルフィー法にて、教材に組まれるべき内容とそのアクセス方法を詰めてゆき、具体的なプログラム開発の構成が可視化できることを本研究の最終目的として進めてゆく。

次年度使用額が生じた理由

フェーズ2,3でのデータ収集が、目標ケースに達することができなかったことが大きな理由であると考える。データ収集の際の、交通費と共に、インタビュー参加への謝金、またデータの逐語録作成のための謝金への使用を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 広島県内の訪問看護ステーションにおける災害準備性を高めるためのフォローアップ調査2020

    • 著者名/発表者名
      加古まゆみ
    • 学会等名
      日本災害看護学会

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公開日: 2021-12-27  

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