小児用の健康関連QOL尺度を用いて、全国の医療型児童発達支援事業所を通じて保護者を対象に調査を行った。その結果、就学前の医療的ケア児において、看護師によるケアによって保育所や児童発達支援等の通所施設に保護者の付き添いなしで通えることが、医療的ケア児の健康関連QOL全般および友人関係に関する下位領域の向上と関連することを示した。 また、学齢期以降の医療的ケア児を対象に、通常の学校内で看護師から医療ケアを受けることで、保護者の付き添いなしに通学するための看護支援モデルを作成した。全日制普通科の高等学校1校で試験導入したところ、医療的ケア児の仲間関係に関する健康関連QOL得点が上昇する傾向がみられた。
|