研究課題/領域番号 |
19K24183
|
研究機関 | 吉備国際大学 |
研究代表者 |
寺岡 睦 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 講師 (60846103)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
|
キーワード | 作業機能障害 / プログラム開発 / 作業療法 / 予防的作業療法 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、医療者を対象に作業機能障害の重症度に対応したエビデンスに基づく支援プログラムを新開発することである。昨年度は、国内外の作業療法の介入プログラムに関連する先行研究の整理検討を行った。その結果、不適切な作業は死亡率、罹患率、再発率を増加させ、精神的健康と身体的健康を阻害する要因になると明らかになった。本年度は、先行研究のレビューをもとに、エビデンスの高い作業を用いた作業機能障害支援プログラムを開発した。エビデンスの高い作業には、他者と協働して行う作業、肯定的な感情を高める作業、身体的健康を高める作業、物理的・社会的環境を調整する作業などが挙がった。これらの作業を、労働者が実施しやすい観点から具体的な方法を整理しプログラム化した。作成されたプログラムをもとに、プレテストを行い、プログラムの有用性を探索的に検討した。 プレテストはシングルシステムデザインのABA法で行った。介入開始時に作業機能障害の評価と作業遂行面接を行い、対象者に適したプログラムを立案した。介入期ではプログラムの実施状況を報告してもらった内容からフィードバックを行った。フォローアップでプログラムの持続性を測定した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、エビデンスに基づく作業機能障害支援プログラムを開発し、プレテストを行った。新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で研究活動に時間を費やすことが困難であった。
|
今後の研究の推進方策 |
今後の研究としては、プレテストの成果を元に、プログラムの修正を行う。またその結果に基づいて立案したプログラムの有効性を探索的に検討する。研究協力に同意を得られた対象者へ作業機能障害支援プログラムを実施する。その後データ分析を行う予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
次年度は、作業機能障害支援プログラムを探索的に検討する予定である。そのため、研究実行の予算が必要である。研究を行うために必要な郵送費、謝金、結果報告のための学会発表費や論文投稿費に充てる予定である。
|