研究課題/領域番号 |
19K24192
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
荒木 謙太郎 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (30845136)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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キーワード | 言語障害スクリーニング検査 / 失語症 / 構音障害 / 高次脳機能障害 |
研究実績の概要 |
国際的な比較を可能とする脳損傷後の言語障害スクリーニング検査(STAD)の開発について、2020年6月、第21回言語聴覚士学会(茨木)タイトル:言語障害スクリーニングテスト(STAD)と脳損傷例における自宅復帰の予後予測、及び、2020年11月、ASHA Convention(サンディエゴ)タイトル:Screening Test for Aphasia and Dysarthria and Prediction of Stroke Patients' Discharge to Homeに提出した抄録は両者とも採択された。しかし、COVID-19の影響により第21回言語聴覚士学会は紙上開催に変更、ASHA Conventionはキャンセルとなった。なお2020 ASHA Conventionは、COVID-19のため、演題のアクセプトについてCVとしての掲載が認められている。 一旦リジェクトされた論文は大幅に修正したうえで別の国際ジャーナルに投稿し、現在は論文の審査中である。審査の完了を待ち、返答がき次第直ちにリバイズに取り掛かることのできる体制は整っている。また、広く研究成果を発信するために受理された論文はオープンアクセス化を検討する。 研究のアウトリーチ活動として英語版STADのホームページを作成した(https://kentaro-a-lucky.jimdofree.com/)。完成した英語版STADホームページは元々作成していた日本語版STADホームページを相互リンクさせることでSEO対策(検索エンジンからサイトに訪れる人を増やす取組み)を図っている。また、ホームページを通した申請者に対して英語版STADを完成させるためのアンケートを含めた配信方法を確立した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大幅に修正した論文を別の国際ジャーナルに投稿し、現在は論文の審査中である。英語版STADのホームページを開設し研究のアウトリーチ活動にも努めている。
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今後の研究の推進方策 |
論文の受理に向けて最善を尽くす。また、広く研究成果を発信するために受理された論文はオープンアクセス化を検討する。新たな研究成果について第22回言語聴覚士学会(名古屋)、2021 ASHA Convention(ワシントン)において学会報告を行い、更なる研究の協力者を募り英語版STADの完成に向けて研究を進めていく。同時に発展途上国における使用と将来の標準化に向けた研究を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19のため発表を予定していた言語聴覚士学会(名古屋)、ASHA Convention(サンディエゴ)が紙上開催などとなり、計上していた渡航費用を全く用いる事ができなかった。また、STAD研究が大阪大学、共共拠点、若手人材育成部会渡航支援の審査において採用され、AOA学会(マカオ)での学会発表に関わる費用は全てこちらから賄われたため、科研費の予定した金額には達しなかった。次年度予算では、国際誌の受理に向けた英文校閲料金や掲載費、次回の国際学会発表に用いる。
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