レビー小体型認知症は2017年に診断基準が改定され,その全体像の把握には時間を要する認知症である。また,レビー小体型認知症に関する非薬物的な看護に関する研究は事例研究が多くを占めている。このような中で体系的に調査した本研究の結果は,幻視に対する予防的な視点および,苦痛を取り除くといった6事例に共通する看護実践だけでなく,レビー小体型認知症の人の語りを残すといった個別的な看護実践も明らかにした。これらの結果を他の事例にも当てはめることで,レビー小体型認知症の人および家族を支える看護支援に寄与するものと考える。
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