国公立看護系大学のWEBシラバスにおいて、「認知症」の用語に加え、看護倫理に関する倫理用語が記載されている大学は、国立・公立合計88大学のうち15大学(17.0%)と少ない現状にあった。高齢者看護の倫理教育に、『認知症高齢者』に関する学習内容が含まれている可能性もあり、重複した内容として教授できるか検討が必要と考える。 認知症高齢者の看護を実践する看護師の倫理的ジレンマへの対応では、「看護職以外の医療専門職に相談した」が 27% と低いことに加え、患者を取り巻く家族や多職種間連携の学習ニーズが高く、本領域においても多職種連携教育に関する課題の整理や教育方法の検討が重要であることが示唆された。
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