研究課題/領域番号 |
19K24205
|
研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
寺井 梨恵子 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (90457888)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
|
キーワード | パフォーマンス評価 / 転倒予防 / 看護師 / 動作観察 |
研究実績の概要 |
本研究は、看護師および看護学生が転倒リスク場面を観察している際の、視覚情報に関連した臨床判断能力を高める教育プログラムを開発し、その有効性を検討することである。看護師および看護学生が視覚情報の何を観察しているかについては、眼球運動測定装置を用いて測定し、観察直後にインタビューを行う。教育プログラムの有効性は、教育プログラム前後での観察の比較および臨床判断能力の評価はパフォーマンス評価のルーブリック(申請者が作成、信頼性・妥当性の検証済)を用いる予定である。 本研究の目的は、転倒リスク場面における看護師の視覚情報に関連した臨床判断能力を高める教育プログラムを開発し、有効性・実効性を検討することである。 当該年度は、教育プログラムに使用するパフォーマンス評価を論文公表するために論文作成を継続し、投稿を終えた。 昨年度の検討で、画面観察時についてデータ収集するのではなく、付き添い歩行時の観察について明らかにする方が、臨床活用として有益であると考え、計画修正期間としていた。 今年度は、教育プログラムの設計を検討した。結果、教育プログラムを作成し、その有効性を検討することに代えて、看護学生や看護師が自己の動作観察能力を振り返り、経時的に変化(成長)を確認できる評価指標を作成する方法に研究計画を変更することに至った。また、動作観察の場面の検討を行い、高齢者の転倒で多い「歩行時」と「立ち上がり時」に絞り、看護師が関わる生活視点での能力評価場面を作成することとした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍が継続しており、対象である看護師は研究対象とするには状況が厳しい。また、調査には接触しながら眼球運動を計測することを計画していたため、感染状況が収束するまで難しい状況が継続された。
|
今後の研究の推進方策 |
看護師に対する調査は、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑みて、方法を検討する。オンライン会議システムの使用も検討する。看護学生を対象とした調査は、状況を見ながら進めていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当該年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、本研究は近距離での接触を伴うため、看護学生、看護師への調査が実施できず、研究計画の再検討を行ったため残額が発生した。調査を行った際の、謝金、交通費、文字起こし、アルバイト代、学会発表関連代、動画作成関連費として次年度使用とした。
|