研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、COPD療養者の呼吸困難の程度によって、異なる訪問看護師の支援の様相が明らかとなった。呼吸困難の緩和には呼吸理学療法が有効(Vermylen, J. H. et al., 2015)と考えられているが、在宅でのCOPD療養者に対する呼吸理学療法の実施状況は明らかにされていない。訪問看護事業所から看護目的での理学療法士の訪問は認められているが、実態として訪問リハビリテーションとの差別化が曖昧である。COPD療養者の終末期の呼吸困難を緩和するために呼吸理学療法は重要なケアとなる。このため、在宅におけるCOPD療養者に対する呼吸理学療法の実態についての研究が望まれる。
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