睡眠に関して課題を持つ統合失調症患者5名に対して、就寝前にアロマセラピー(ハンドマッサージおよび芳香浴)を実施し、睡眠の質の変化を評価した。自覚的睡眠感をOSA睡眠調査MA版を用いて調査し、睡眠-覚醒リズムは、GT3X-BTモニターを使用して測定した。OSA睡眠調査表M A版の実施前後の比較で、因子Ⅰ(起床時眠気)、因子Ⅱ(入眠と睡眠維持)、因子Ⅳ(疲労回復)、因子Ⅴ(睡眠時間)において、全体平均で介入後は介入前と比較して改善の傾向がみられた。睡眠-覚醒リズムでは、睡眠効率、総就床時間、総睡眠時間、中途覚醒で、全体平均で介入後は介入前と比較して改善の傾向がみられた。
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