研究課題/領域番号 |
19K24224
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森崎 真由美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (20846331)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
キーワード | 成人移行期支援 / 小児慢性疾患 / セルフケア / 自立 / 親子関係 |
研究実績の概要 |
実施概要:成人移行に対する親の認識を評価する尺度の開発へ向けて、令和1年度は尺度の項目プール作成を目的とした文献レビューと、小児慢性疾患を有する患者の親に対する個別インタビュー調査を行った。 実施の詳細:1)令和1年10月~11月にかけて、小児慢性疾患患者の成人移行期支援にに関わる親の要因についての文献レビューを行った。文献レビューの結果から、分析テーマの検討およびインタビューガイドの検討を行った。2)令和1年10月~令和2年3月にかけて、都内大学病院1施設にて研究参加者のリクルートを行った。12~22歳の小児慢性疾患を有する患者の親26名の参加同意を得た。3)令和1年11月~令和2年3月にかけて、小児慢性疾患患者の疾患管理における親から子への役割移行プロセスを明らかにすることを目的とした個別インタビュー調査を行った。22名へのインタビューが終了している。4名に対しては令和2年4月以降にインタビューを実施する予定である。4)令和1年11月~令和2年3月にかけて、Grounded theory Approach法を用いてインタビューデータの分析を行った。分析過程において、他職種(医師、看護師、心理士)による2度の分析ミーティングを行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、令和1年度中にインタビュー調査及び尺度の信頼性・妥当性検証のための質問紙調査を行う予定であった。しかし、フィールド調整に時間を要したことが原因でリクルート開始時期が遅くなり、インタビュー調査の開始も遅れてしまった。現在もインタビューを行っており、分析をすすめている段階である。そのため、当初の計画よりもやや遅れて進行している状況であると考える。
|
今後の研究の推進方策 |
現在、小児慢性疾患患者の親へのインタビュー調査、及びインタビューデータの分析を行っており、令和2年5月までに終了する予定である。その後、インタビューデータの質的分析結果について積極的に論文執筆、雑誌投稿、学会発表により成果発表を行う予定である。また、インタビューデータおよび令和1年度に行った文献レビューの結果をふまえ、尺度開発を行う予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
令和1年度は、フィールド調整やリクルートに時間を要したことから、インタビューの実施が遅れて、解析を終了して全体の結果の学会発表、論文執筆に至らなかった。令和2年度は、令和2年8月末までに解析を終了し、成果発表を行う予定であり、英文校正費、旅費、投稿費として使用する予定である。
|