研究課題/領域番号 |
19K24224
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森崎 真由美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (20846331)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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キーワード | 小児慢性疾患 / セルフケア / 親子関係 / 自立 / 成人移行期支援 |
研究実績の概要 |
実施概要:成人移行に対する親の認識を評価する尺度の開発へ向けて、令和2年度は尺度の項目プール作成を目的とした、小児慢性疾患を有する患者の親に対する個別インタビュー調査を行った。 実施の詳細:1)令和2年1月~令和2年12月にかけて、小児慢性疾患患者の疾患管理における親から子への役割移行プロセスを明らかにすることを目的とした個別インタビュー調査を行った。24名へのインタビューが終了している。2)令和2年1月~令和2年12月にかけて、Grounded theory Approach法を用いてインタビューデータの分析を行った。分析過程において、他職種(医師、看護師、心理士)による3度の分析ミーティングを行った。3)令和2年2月~令和2年6月にかけて、データの一部を用いて、妊孕性、妊娠・出産に関する患者への情報提供に焦点を当てた質的記述的分析を行った。分析過程において、他職種(医師、看護師、心理士)による2度の分析ミーティングを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、令和2年度中にインタビュー調査及び尺度の信頼性・妥当性検証のための質問紙調査を行う予定であった。しかし、インタビュー調査の延期が重なり、またインタビュー方法の変更(対面インタビューからオンラインインタビューへの変更)を行ったことからデータの収集が遅れた。現在はインタビュー調査が終了し、分析を進めている段階である。そのため、当初の計画よりもやや遅れて進行している状況であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
現在、小児慢性疾患患者の親へのインタビュー調査で得られたデータの分析を行っており、令和3年6月までに終了する予定である。その後、インタビューデータの質的分析結果について積極的に論文執筆、雑誌投稿、学会発表により成果発表を行う予定である。また、インタビューデータおよび令和1年度に行った文献レビューの結果をふまえ、尺度開発を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度は、インタビューの延期や方法変更(対面からオンラインインタビューへの変更)があったためデータ収集が遅れ、分析を終了して全体の結果の学会発表、論文執筆に至らなかった。令和3年度は、令和3年6月末までに分析を終了し、論文執筆および学会発表を行う予定であり、英文校正費、旅費、投稿費として使用する予定である。
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