小児慢性疾患患者の成人移行期支援における親子システムへのアプローチを検討するため、患者の親へのインタビューを行った。患者の親は患者に一歩進んだ疾患説明を行いながらも、患者が疾患について多くを知ることへの迷いを感じていた。背景として患者への心理的影響への懸念、親が疾患やリスクを受容することの難しさが挙げられた。妊孕性、妊娠・出産に関する情報提供においては、タイミングを測ることが重要であり、医療者はリスクに対する親の理解度、親子コミュニケーションの度合いを確認することが重要であること示された。Covid-19によって病院をフィールドとした研究活動が著しく遅れたが、今後尺度の検証を行う予定である。
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