心臓デバイス(ICD, CRT-D)は致死性不整脈による突然死を予防し、心不全の症状を軽減する一方、社会生活の制限やうつの問題が指摘されている。本研究は、心臓デバイス植え込み患者の生活リズムに焦点を当てた看護支援の検討を行うために、活動と睡眠を調査し、周期回帰分析によって生活リズムの実態を調査した。 睡眠良好群と睡眠不良群の2郡間で生活リズムの比較を行った結果、睡眠良好群の方が、活動性は有意に高く、位相時間は有意に前進していた。2郡間で年齢や心機能といった身体機能に差はなかったが、主観的気分状態は睡眠不良群の方が悪かった。日常生活における患者の活動性の拡大が必要であることが示唆された。
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