近年、がんゲノムを用いた医療が拡大されているが、本邦のがん教育及び学校教育では、ヒト遺伝学やゲノム医学の学習機会が少なく、がんゲノム医療の啓発やリテラシー向上は急務である。 本研究では、遺伝やがん、ゲノムに対する啓発活動の対象者を高校生や大学生を含む10代から80代の市民へと拡大した。2023年3月現在開催イベントへの参加者および動画視聴総数は400人を超えている。講義後の質問紙調査にて、対象者の考える遺伝やがんを学ぶ時期と方法について明らかにした。今後、これらの結果から地域で定着可能な教育方法の確立への糸口を見出すことを期待する。
|