本研究は、プロセスが進みづらく、医療福祉職、患者、家族など、関係者がそれぞれに心理的バリアを抱えると言われるACPについて、関係者全員で協働的に実施するためのコミュニケーションモデルを示した。ここに、多くの医療福祉職の悩みどころでもあった相談を開始するタイミングに関する項目や、患者、家族側の視点から協働的に進めていくための要因をモデルに組み入れることができた。また、本モデルに組み入れた項目は、職種間、及び患者・家族の役割に重複があり、交換性が高いため、それぞれの場における構成員で役割を柔軟に変えていくtransdisciplinaryなチームモデルの適用可能性を示した。
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