三次元培養によるリンパ管作製において、まず脂肪組織由来間葉系幹細胞をC57BL6/Jから単離培養し、細胞積層法を用いて毛細リンパ管作製を行った。細胞積層法のプロトコル変更により、死細胞の割合が増加し、プロトコル変更を余儀なくされたが、カルチャーインサートへの細胞接着率の向上、支持細胞として線維芽細胞の使用、培地の配合等を検討し、安定してリンパ管が作製できる条件を確立した。現在は、確立したプロトコルを用いて、導出リンパ管の作製、リンパ管形成に関わる因子の同定、リンパ管の立体構造の評価を実施している段階である。
|