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2019 年度 実施状況報告書

死亡例における胃粘膜病変発症の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K24255
研究機関大阪大学

研究代表者

楊 志斌  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (10852543)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワード低体温症 / Wischnewski斑 / 糖尿病ケトアシドーシス / Armanni-Ebstein現象
研究実績の概要

凍死の解剖事例には様々な解剖所見があり、その中、Wischnewski斑という、主に胃粘膜に発見される微細な出血点に、研究者等は着目した。この現象と低温の関係を解明することで、ヒトが低体温時生理的かつ病理的な変化の理解に繋がる。
成年ラットの胃を単離し、スライス培養法という手法を用いて、低温かつ体温群に別れ一定時間を培養し、mRNA、タンパク質レベルで遺伝子的変化を検討したところ、胃酸分泌に関わった遺伝子発現レベルの上昇を認めた。なお、この結果はScientific Reportsに認められ、論文を雑誌に掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の中、実験室が安全閉鎖されたため。

今後の研究の推進方策

研究室再開した後、感染リスクを気配りつつ実験を再開する。

次年度使用額が生じた理由

研究者等は、凍死のもう一つの所見の、Armanni-Ebstein現象に着目し、低体温とその現象の関連性を解明すべく、細胞実験、動物実験を新たに立ち上がる。
また、それ等の結果の学会発表や、論文化するのも視野に入る。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Molecular mechanisms of Wischnewski spot development on gastric mucosa in fatal hypothermia: an experimental study in rats2020

    • 著者名/発表者名
      Chihpin Yang
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 10 ページ: 1877

    • DOI

      https://doi.org/10.1038/s41598-020-58894-8

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Molecular mechanisms of Wischnewski spot development on gastric mucosa in fatal hypothermia: an experimental study in rats2020

    • 著者名/発表者名
      Chihpin Yang
    • 学会等名
      第97回日本生理学会大会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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