研究課題/領域番号 |
19K24256
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 (2020-2021) 神戸大学 (2019) |
研究代表者 |
山田 千佳 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 助教 (30848958)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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キーワード | 物質使用障害 / インドネシア / 当事者 / 認知行動療法 / 無作為比較試験 / オンライン |
研究成果の概要 |
インドネシアにおいて、物質使用障害をもつ人向け認知行動療法の開発に取り組んだ。当事者や臨床家、専門家などと議論を重ね、現地の実情に即した内容になるよう努めた。インドネシア大学よりワークブックを出版し、全国の書店で購入可能となっている。内容や現地での研修において、開発したプログラムが、「自分の薬物使用について誰にも咎められることなく話せる安心な場所」なるよう工夫を重ねた。現在は、無作為化比較試験により効果検証に取り組んでいる。中間解析では、薬物使用日数、依存症重症度、内面化スティグマの低下などの効果が認められている。今後も効果検証を続け、物質使用障害をもつ人の孤立を防ぎ、回復支援に寄与したい。
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自由記述の分野 |
公衆衛生
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インドネシアで物質使用障害に対する心理療法の効果検証を無作為化比較試験で行うことは本研究が初である。リハビリテーションが法律で規定されているものの、どのようなプログラムが効果があるのかについての報告はない。さらに、パンデミックを受けて、オンラインで実施した今回の試験は、低中所得国全体でも初の取り組みである。インドネシア大学と共同で実施している本研究は既に政府からも問い合わせを受けるなど大きな関心を呼んでいる。当事者カウンセラーも治療に参加していることで、医療従事者が物質使用障害患者に対して抱く忌避感情も低減されており、今後普及するにあたっては人材育成の役割も果たすことが出来ると期待している。
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