本研究では医衛生環境が不十分な南アフリカの途上国であるブルキナファソの母子240組より血液濾紙法(DBS)により得られた検体を用いて、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)の免疫血清学的測定を実施した。HBVの感染率は母6.3%、子0.8%であることが明らかとなった。また、測定結果と質問票の情報を連結し、感染リスク因子の検討を行った。その後HBV・HCV陽性検体に対してウイルス遺伝子の解析を行うためNested PCR・Sequence解析・系統樹解析を行い、同国におけるHBV・HCVの型の決定や児の感染経路の推定等を行った。
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