本研究では、コホート研究に参加している日本人中高年を対象に、成人後の食事を含む生活習慣の慢性炎症への影響および出生情報と食事やストレスとの慢性炎症に対する相互作用を明らかにすることを目的とした。 研究の結果、男性において朝食欠食および短時間睡眠と、慢性炎症と関連するメタボリック症候群との有意な正の関連がみられた。また、血清高感度CRP値をアウトカムとした解析では、低出生体重群で総エネルギー摂取量が多いと血清高感度CRP値が高いという交互作用が有意であった。このことから、低出生体重と慢性炎症との関連に食要因が関わっている可能性が示唆された。
|