本研究では、退院時の食支援で、管理栄養士など専門職種が、患者の価値観やライフスタイルを考慮しながら、退院後の食生活の在り方を決定していく支援「共有意思決定支援(shared decision making:SDM)」を推進するための方策の検討を進めた。 具体的には、入院医療機関で退院時支援に携わる管理栄養士を対象としたWeb調査、通院者を含む地域在住高齢者を対象とした質問紙調査の結果をもとに、退院時食支援でSDMが望まれる内容、それを実践するための課題を整理し、学会・論文発表を進めるとともに、退院時の食支援でSDMを促進するためのツール(小冊子)を作成し提案した。
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