研究課題
研究活動スタート支援
本研究は、地域レベルのソーシャル・キャピタルとフレイル発生との関連性について検討した。日本老年学的評価(JAGES:Japan Gerontological Evaluation Study)における2013年・2016年調査のパネルデータを用いて検討を行い、マルチレベル分析の結果、地域レベルのソーシャル・キャピタルのうち地域の市民参加が豊かなことがフレイルの発生と負の関連を認めた。本研究により、地域のソーシャル・キャピタルの醸成によるフレイル予防の重要性が示唆された。
疫学・公衆衛生学
高齢化に伴い健康な老化(Healthy Ageing)の達成が世界的課題となっており、フレイル予防は重要課題の1つである。フレイルは多角的な側面から構成され、身体、心理、社会的要因だけでなく環境的要因も影響することが示唆されている。本研究では、社会環境要因として地域のソーシャル・キャピタルに着目し、フレイル予防の可能性を示唆した。本研究は、ソーシャル・キャピタルの醸成によるフレイル予防のための基礎資料となり得る。