近年、腸内菌叢とヒトの健康との関連について関心が高まっている。成人における腸内菌叢研究では、肥満やメタボリックシンドローム、循環器疾患、がんなどとの関連が示されているが、小児期における腸内菌叢については未解明な部分が多い。本研究においては、子どもの腸内菌叢構成を明らかにし、これに影響を与えうる因子を解明することを目的としているが、これは、小児期以降の多様な健康・疾患と腸内菌叢との関連を解明するさらなる研究へ発展可能であり、将来的には、腸内菌叢を介した健康増進や疾患予防方法の確立への貢献に資するものである。
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