研究課題
研究活動スタート支援
半側空間無視は脳卒中後に生じる高次脳機能障害の一つであり左側の対象物の見落としなどの症状が生じ、社会復帰の妨げとなり、健康を損なう要因となる。本研究では、タッチパネルPCを用いた新たな評価手法開発および多変量解析や機械学習等の解析手法を応用することで、半側空間無視の病態を3つのタイプに分類することができた。また、この病態にもとづいて無視症状を変化させる可能性についても一定の結果が得られた。このことは、個々の半側空間無視の特徴に応じたリハビリテーション手法の提供につながるものと考えられる。
リハビリテーション・健康科学
半側空間無視は脳卒中に合併する高次脳機能障害の一つであり、リハビリテーションによる日常生活動作能力の獲得や生活範囲の拡大に負の影響を与える。これは、社会参加の困難さん繋がりひいては活動量低下に伴う健康状態悪化にもつながる。一方、半側空間無視に対する有効なリハビリテーション手法はすくなく、効果の個人差が大きい。本研究では、病態基盤および病態に基づいた手法を検討することで個人差の要因を明確化し、個人に応じたリハビリテーション手法の開発に繋がると考えられる。