研究実績の概要 |
本研究は、運動パフォーマンスの維持あるいは向上を目的とした球技系競技のハーフタイムなどに代表される競技間の休息中のコンディショニング方法を検討することを目的としている。具体的には、休息中にウォーミングアップを実施するリウォームアップと体温保持のための外部保温器具の併用がその後の間欠的高強度運動パフォーマンスに与える影響を検討する。 2020年度には、新型コロナウイルス感染症の影響で、ヒトを対象にした実験が予定通りに進行しなかったため、主に2019年度に得られた研究成果の発表を行った。主な成果として、国際学術雑誌への採択(Yanaoka et al., Front Physiol, 11:616158)および国際学会での学会賞受賞(25th European College of Sport Science Anniversary Congress, Young Investigators Award, Poster presentation 4th plaze)などが挙げられる。 さらに2019年度の研究結果を踏まえて、リウォームアップと外部保温器具の併用の効果を被験者の体格別に評価する研究を立案し、予備試験を実施した。予備試験結果からは、リウォームアップ(1分間・最大酸素摂取量の90%の強度)と外部保温器具(Blizzard Survival Jacket)の併用の効果が体格で異なる可能性が示された。具体的には、競技間の休息中の体温および間欠的高強度運動パフォーマンスの低下予防効果は、体格の小さいヒトで大きい可能性がある。今後は、予備試験を引き続き実施し、実験プロトコルの確定と本実験の実施を行う。
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