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2020 年度 実績報告書

下肢-体幹の関係性を考慮した新しい体幹捻転トレーニング方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K24322
研究機関日本体育大学

研究代表者

高橋 和孝  日本体育大学, 体育学部, 助教 (60848539)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワードプライオメトリクス / 伸張ー短縮サイクル運動 / 体幹捻転 / 3次元動作分析 / バーツイスト / 骨盤 / 下肢
研究実績の概要

投運動や打運動においては、伸張-短縮サイクル (SSC) 運動を伴う体幹の捻転運動が起きていることが知られている。SSC運動を利用した筋の爆発的な力・パワー発揮能力を改善するためのトレーニング方法として、プライオメトリックトレーニングが挙げられる。申請者は、体幹捻転のプライオメトリックトレーニング手段の一つであるバーツイストを用いて、体幹捻転のプライオメトリックトレーニングを実施する際の留意点を示すために研究を進めてきた。本研究では、体幹がより大きな捻転トルク・トルクパワーを発揮するために必要な下肢の動力学的特性について明らかにすることを目的とした。
筋力・パワートレーニングを定期的に実施している体育大学に所属する男性競技者13名を対象に、反動動作を用いて行うバーツイストを実施させた。下肢の姿勢による体幹のキネティクスの大きさの変化を検討するために、反動動作後バーを反時計回りに回転させる際の姿勢をUpright (膝関節0-20度屈曲位)、Slight (膝関節30-50度屈曲位)、Deep (膝関節60-80度屈曲位) の3種類設けた。三次元自動動作分析システムおよびフォースプラットフォームを用いてデータを収集し、各試技における3次元キネティクスおよびキネマティクス変数を算出した。
その結果、バーの最大角速度はSlightおよびDeepがUprightより有意に高かったが、体幹捻転および骨盤回旋の最大角速度に試技間の有意差は認められなかった.体幹捻転トルクおよびトルクパワーはSlightがUprightより大きく、骨盤回旋トルクはDeep、Slight、Uprightの順に有意に大きかった。したがって、バーツイストにおいて試技開始時の膝関節角度の姿勢が、体幹捻転トルク・トルクパワーの発揮能力に影響することが示唆された。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] 上肢・体幹におけるStretch-Shortening Cycle運動とそのプライオメトリクス2021

    • 著者名/発表者名
      高橋和孝
    • 雑誌名

      トレーニング科学

      巻: 32 ページ: 159-170

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 長さあるいは質量を増大させたバーを用いたバーツイストにおける体幹のキネティクス・キネマティクス的特性2021

    • 著者名/発表者名
      高橋和孝・篠原秀典・吉田拓矢・浅井武
    • 雑誌名

      体育学研究

      巻: 66 ページ: 印刷中

    • DOI

      10.5432/jjpehss.20076

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 片脚スプリットステップにおける下肢3関節のキネティクス:踏切脚の足向角に着目して2021

    • 著者名/発表者名
      篠原秀典・高橋和孝・山口雄大
    • 雑誌名

      ソフトテニス研究

      巻: 2 ページ: 7-21

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 両脚スプリットステップにおける下肢3関節のキネティクス的特性2021

    • 著者名/発表者名
      高橋和孝・山口雄大・篠原秀典
    • 雑誌名

      ソフトテニス研究

      巻: 2 ページ: 22-32

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ソフトテニス選手におけるリバウンドジャンプの遂行能力:ポジションの違いに着目して2020

    • 著者名/発表者名
      高橋和孝・篠原秀典・緒方貴浩・高橋憲司・井田博史
    • 雑誌名

      ソフトテニス研究

      巻: 1 ページ: 18-28

    • 査読あり
  • [学会発表] バーツイストトレーニングにおける体幹のキネティクス -捻転方向の切り替え時における体幹への負荷の大きさに着目して-2020

    • 著者名/発表者名
      高橋和孝・篠原秀典
    • 学会等名
      日本コーチング学会第31回学会大会 兼 第13回日本体育学会体育方法専門領域研究会
  • [学会発表] Kinematic parameters for large trunk twist torque outputs during the bar twist exercise2020

    • 著者名/発表者名
      Kazutaka Takahashi, Hidenori Shinohara
    • 学会等名
      International Conference on Biomechanics in Sport 2020
    • 国際学会
  • [学会発表] Role of knee flexion for trunk twist torque output during the bar twist2020

    • 著者名/発表者名
      Kazutaka Takahashi, Yuta Yamaguchi, Hidenori Shinohara
    • 学会等名
      The 2020 Yokohama Sport Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] ソフトテニスにおける新種目ハーフコートダブルス・トリプルスの安全性に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      高橋憲司・小峯秋二・篠原秀典・高橋和孝
    • 学会等名
      日本ソフトテニス研究会第3回大会
  • [学会発表] 両脚スプリットステップにおける下肢の力・パワー発揮特性2020

    • 著者名/発表者名
      高橋和孝・篠原秀典
    • 学会等名
      日本ソフトテニス研究会第3回大会

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公開日: 2021-12-27  

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