近年の労働力不足の問題解決のため、サービスロボットに対するニーズが高まっている。音声によるロボットとの対話はユーザにとって馴染みやすいが、高雑音環境といった音声認識が困難な状況では期待した対話性能が得られない。従来、このような問題に対して音声認識、対話技術が個別に最適化される形で研究されており、必ずしも音声対話成功という最終目的に対して最適化がされていなかった。これらのモジュールを一本化して全体最適化が行えればさらに性能向上が見込まれるが、これには膨大な学習データが必要である。本研究の成果は、限られた学習データで安定してモデルを学習する方式であり、前述の全体最適化に利用可能と期待している。
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