研究実績の概要 |
自律型モビリティから発生する様々なセンサ情報をクラウドに蓄積し,高度な安全運転支援や自動運転制御を実現する試みが始まっている.自律型モビリティのセンサ情報は,データのサイズが小さく,高頻度に発生するという特徴を持つ.大量の自律型モビリティから発生する膨大なセンサ情報を,無線アクセス網を介してクラウドに蓄積するために,高頻度に発生するショートパケットを効率的に圧縮できる技術が必要となる.本論文では,自律型モビリティのCANデータを対象に,高頻度に発生するショートパケットの効率的な圧縮方式を提案する.提案方式は,自律型モビリティからエッジサーバまでの無線アクセス網区間をパケットキャッシング(RE)による圧縮を行い,エッジサーバからクラウドまでのインターネット区間をパケットコーディング(gzip)による圧縮を行うという,二段階の圧縮を組み合わせた方式である.公道で実際の自動車を用いた評価実験を行った結果,提案方式は,毎秒1,000メッセージ発生するショートパケットを,リアルタイムに84%圧縮できることを示す.
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