本論文では,自律型モビリティのCANデータを対象に,高頻度に発生するショートパケットの効率的な圧縮方式を提案する.提案方式は,自律型モビリティからエッジサーバまでの無線アクセス網区間をパケットキャッシング(RE)による圧縮を行い,エッジサーバからクラウドまでのインターネット区間をパケットコーディング(gzip)による圧縮を行うという,二段階の圧縮を組み合わせた方式である.公道で実際の自動車を用いた評価実験を行った結果,提案方式は,毎秒1,000メッセージ発生するショートパケットを,リアルタイムに84%圧縮できることを示す.
|