| 研究課題/領域番号 |
19K24394
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| 研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
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研究代表者 |
横井 崚佑 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 研究員 (80849894)
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| 研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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| キーワード | 金属資源 / 物質フロー分析 / 産業連関分析 / 資源リスク / 安定供給 |
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| 研究実績の概要 |
金属資源の需要増加を受けて将来における資源確保の安定性が懸念されている。資源の安定確保リスクに関する従来の研究では、資源需要の将来変化や一次資源および二次資源中に共存する複数資源の関係性、地域や国に依存する社会経済的要素が十分に考慮されていないという問題がある。本研究では、それらの要素を考慮して将来にわたる金属資源の安定確保リスクの新たな評価・管理手法を開発することを目指す。これにより、より実際の資源供給制約に即した将来における資源の安定確保リスクの評価フレームを構築し、我が国の今後の安定的な資源確保戦略の策定に貢献できると期待される。
本年度は、金属資源の国別の一次供給源における希少性の評価と、需要の将来変化を考慮した資源の安定確保リスク評価に向けた検討を行った。国別に天然鉱山からの採掘の持続可能性を評価するための簡便な指標として、資源採掘量と埋蔵量の比率に基づく希少性指標を導入し、16の主要な金属資源を対象に評価を行った。評価結果から、各金属資源の国による希少性のばらつきや、金属資源による希少性の特徴の違いを考察した。国による採掘量のばらつきを表す指標による評価も行い、2つの指標による評価結果に基づいて金属資源を分類し、リスク低減に向けた対策の検討を行った。また、資源の利用可能性を評価する既存の手法をもとにして、金属資源需要の将来変化を考慮した新たな手法の構築に向けて将来需要予測の方法や手法の枠組みの検討を行った。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
金属資源の安定確保リスク評価に対し、国に依存する要素の考慮に関して希少性指標に基づく評価を行うことができた。需要の将来変化の考慮に関しては枠組みの検討に着手した。また共存する複数資源の関係性の考慮に関しても、必要なデータの収集を行っており、次年度の研究実施に向けて順調に進展している。
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| 今後の研究の推進方策 |
今後は資源需要の将来変化を考慮した安定確保リスク評価に向けて、手法の枠組みを構築するとともに、主要な金属資源を対象にリスクの算定を行う。また、鉱山レベルの鉱石組成や品位に関するデータを収集し、共存する複数資源の関係性を考慮に入れた評価手法の構築も行う。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
データベースの利用ライセンスの購入として本助成金を利用したが、その端数として次年度使用額が生じた。次年度使用額は、次年度における同様のデータベースの利用ライセンス購入代の一部として利用する予定である。
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