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2019 年度 実施状況報告書

令和元年台風15号による停電の長期化に伴う影響と風水害に関する総合調査

研究課題

研究課題/領域番号 19K24677
研究機関千葉大学

研究代表者

丸山 喜久  千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (70397024)

研究分担者 能島 暢呂  岐阜大学, 工学部, 教授 (20222200)
庄司 学  筑波大学, システム情報系, 教授 (60282836)
永田 茂  国立研究開発法人防災科学技術研究所, 災害過程研究部門, 主幹研究員 (50217999)
宮島 昌克  金沢大学, 地球社会基盤学系, 教授 (70143881)
大庭 哲治  京都大学, 経営管理研究部, 准教授 (80464197)
梶谷 義雄  香川大学, 創造工学部, 教授 (80371441)
佐藤 翔輔  東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (00614372)
筆保 弘徳  横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (00435843)
小林 文明  防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 応用科学群, 教授 (80202068)
竹見 哲也  京都大学, 防災研究所, 准教授 (10314361)
飯塚 聡  国立研究開発法人防災科学技術研究所, 水・土砂防災研究部門, 総括主任研究員 (40414403)
宮本 佳明  慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 講師 (90612185)
益子 渉  気象庁気象研究所, 台風・災害気象研究部, 主任研究官 (30354476)
丸山 敬  京都大学, 防災研究所, 教授 (00190570)
松井 正宏  東京工芸大学, 工学部, 教授 (60350576)
ガヴァンスキ 江梨  大阪市立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (00608797)
野田 稔  高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 教授 (30283972)
中嶋 唯貴  北海道大学, 工学研究院, 准教授 (60557841)
西嶋 一欽  京都大学, 防災研究所, 准教授 (80721969)
CRUZ Ana・Maria  京都大学, 防災研究所, 教授 (30741459)
高橋 徹  千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (10226855)
友清 衣利子  熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 准教授 (30346829)
劉 ウェン  千葉大学, 大学院工学研究院, 助教 (60733128)
有川 太郎  中央大学, 理工学部, 教授 (00344317)
柴山 知也  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40143391)
高木 泰士  東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (40619847)
平石 哲也  京都大学, 防災研究所, 教授 (20371750)
清野 聡子  九州大学, 工学研究院, 准教授 (80251320)
田中 規夫  埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (80323377)
八木澤 順治  埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (70549998)
竹林 幹雄  神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (80236497)
大西 正光  京都大学, 防災研究所, 准教授 (10402968)
畑山 満則  京都大学, 防災研究所, 教授 (10346059)
平田 輝満  茨城大学, 理工学研究科(工学野), 准教授 (80450766)
轟 朝幸  日本大学, 理工学部, 教授 (60262036)
大石 哲  神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (30252521)
研究期間 (年度) 2019-10-09 – 2021-03-31
キーワード房総半島台風 / 長期停電 / 風水害 / 空港アクセス交通
研究実績の概要

令和元年台風15号(房総半島台風)が主として千葉県で引き起こした長期間に渡る停電と風水害の総合調査を行った.本研究は,ライフライン,気象,風工学,海岸・港湾,水工学,交通の6分野で構成される.ライフライン分野では,ライフライン被害・復旧の概要と災害間比較,ライフライン停止による生活支障の実態調査などを行った.近年の自然災害の中でも台風15号による停電は復旧進捗の遅さは群を抜いており,かなり特異な傾向を示していることがわかった.気象分野では,台風15号の発生・発達環境場の概要調査,数値シミュレーションによる台風上陸前の強度・構造変化メカニズムの解明などを行った.令和元年台風15号は,発生期から発達期前半までは顕著に発達しなかったが,その後発達期を迎えて台風急速発達が起きたことがわかった.さらに,成熟期から衰弱期では,衰弱過程が弱くなる環境場であった.風工学分野では,現地調査による構造物の強風被害状況の把握,UAV空撮画像による屋根被害の検出などを行った.千葉県鋸南町,南房総市および館山市の一部地域で行われた現地被害調査では,何らかの被害を受けた住宅の被害率は約60%であった.海岸・港湾分野では,横浜市および南房総における高潮・高波の調査,船舶漂流挙動の予測と対策などを行った.神奈川県では,明らかな高波被害が東京湾に面した横浜市中区や金沢区の港湾区域で確認された.水工学分野では,降雨特性,流域特性からみた浸水メカニズムの比較と住民避難状況の調査を行った.調査結果に基づいて,千葉県で浸水が生じた河川に対して,実際の浸水形態を広域かつ簡易に説明できるような判定図を作成した.交通分野では,成田空港における利用者滞留問題の調査,航空貨物輸送への影響評価などを行い,空港アクセス交通機関で何が起こったのかをとりまとめた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

成果報告会を2020年3月7日に千葉大学にて実施するように準備を進めてきたが,新型コロナウィルスの感染拡大の状況を踏まえて中止した.一方で,令和元年度の研究成果のとりまとめは進めており,研究成果報告書をとりまとめWebページで公開した.

今後の研究の推進方策

令和2年度では,新型コロナウィルスの影響で中断した一部の調査を継続して行う.さらに,令和元年度にまとめた研究成果報告書を更新し,Webページで公開する.

次年度使用額が生じた理由

2019年台風15号による被災地の現地調査やアンケート調査を追加で実施することによって,2019年台風19号による被害との比較など,より高度かつ精緻な研究成果の達成が期待できる.さらに,国やライフライン事業者が取りまとめた被害報告書が2020年1月に公開されたばかりであり,これまでの知見・調査に加えて,新たに判明した状況をあわせて検討する必要が生じたため.

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2020 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (10件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 着手・完了・抜柱時点を考慮した無電柱化事業が周辺地価に及ぼす因果的影響2020

    • 著者名/発表者名
      大庭哲治
    • 雑誌名

      土木学会論文集D3(土木計画学)

      巻: 75(6) ページ: I_181-I_190

    • DOI

      https://doi.org/10.2208/jscejipm.75.6_I_181

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 台風1915号(FAXAI)がもたらした強風災害について2020

    • 著者名/発表者名
      小林文明,佐藤英一,友清衣利子,野田稔,ガヴァンスキ江里梨,高舘祐貴,高森浩治,木村吉郎,中藤誠二,森山英樹,鈴木覚,重永永年,服部力,松井正宏,岩下久人
    • 雑誌名

      日本風工学会誌

      巻: 45 ページ: 30-39

  • [学会発表] 令和元年台風15号,台風19号,10月25日の大雨による千葉県の河川氾濫特性の検討2020

    • 著者名/発表者名
      小野寺祐乃,田中規夫
    • 学会等名
      土木学会関東支部技術研究発表会
  • [学会発表] 光学衛星画像を用いた令和元年房総半島台風による屋根被害の検討2020

    • 著者名/発表者名
      リュウ・ウェン,丸山喜久
    • 学会等名
      土木学会第75回年次学術講演会
  • [学会発表] 2019 年台風 15 号による住宅被害および補修に関する調査 その 1 被害と調査の概要2020

    • 著者名/発表者名
      西嶋一欽,友清衣利子,高橋徹,大風翼,中嶋唯貴,竹内崇
    • 学会等名
      2020年度日本建築学会大会学術講演会
  • [学会発表] 2019 年台風 15 号による住宅被害および補修に関する調査 その 2 現地調査に基づく住宅被害状況2020

    • 著者名/発表者名
      赤塚巧,友清衣利子,西嶋一欽
    • 学会等名
      2020年度日本建築学会大会学術講演会
  • [学会発表] 2019 年台風 15 号による住宅被害および補修に関する調査 その 3 強風被害後の住家等の居住環境の変化2020

    • 著者名/発表者名
      大風翼,友清衣利子,菊本英紀,富永禎秀,玄英麗,水谷国男,中嶋唯貴,西嶋一欽
    • 学会等名
      2020年度日本建築学会大会学術講演会
  • [学会発表] 2019 年台風 15 号による住宅被害および補修に関する調査 その 4 航空写真を用いた広域の屋根被害分析2020

    • 著者名/発表者名
      河野祐哉,西嶋一欽
    • 学会等名
      2020年度日本建築学会大会学術講演会
  • [学会発表] 2019 年台風 15 号による住宅被害および補修に関する調査 その 5 アンケート調査 保険活用および補修の実態2020

    • 著者名/発表者名
      高橋徹,友清衣利子,西嶋一欽
    • 学会等名
      2020年度日本建築学会大会学術講演会
  • [学会発表] 2019 年台風 15 号による住宅被害および補修に関する調査 その 6 一連の調査・分析手法の課題2020

    • 著者名/発表者名
      竹内崇,西嶋一欽,高橋徹,中嶋唯貴,大風翼,水谷国男,友清衣利子,河野祐哉
    • 学会等名
      2020年度日本建築学会大会学術講演会
  • [学会発表] 令和元年台風 15 号による家屋の被害報告と年代別にみた瓦屋根の耐風性能2020

    • 著者名/発表者名
      定井恵,高橋徹,西嶋 一欽,友清衣利子
    • 学会等名
      2020年度日本建築学会大会学術講演会
  • [学会発表] なぜ強風被害は減らないのか - 2018-2019 年の台風被害調査を踏まえた考察 -2020

    • 著者名/発表者名
      西嶋一欽
    • 学会等名
      令和元年度京都大学防災研究所研究発表講演会(2020年2月20日)
  • [備考] 令和元年 台風15号による停電の長期化に伴う影響と風水害に関する総合調査

    • URL

      http://ares.tu.chiba-u.jp/typhoon15/

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公開日: 2021-01-27  

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