研究課題/領域番号 |
19KK0001
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
五十殿 利治 筑波大学, 芸術系(名誉教授), 名誉教授 (60177300)
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研究分担者 |
山口 惠里子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (20292493)
林 みちこ 筑波大学, 芸術系, 准教授 (40805181)
水野 裕史 筑波大学, 芸術系, 助教 (50617024)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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キーワード | 日本近代美術史 / 日英美術交流 / ジャポニスム / ロンドン留学 / 日英博覧会 |
研究成果の概要 |
国際共同研究の実施期間の大半の時期について、日英両国における対応策の相違があるコロナ禍によって研究活動に少なからぬ支障がでたことは否定できないが、オンライン会議などを通じて交流を促進することを目指した結果、海外共同研究者が参加する公開研究会が実現して、予定されていた目標が概ね成就したといえる。 研究課題ではとりわけ美術史上におけるサードフォース、第三勢力という視点を設定することによって、これまで個別的な事象であったパトロン、収集家、メセナ、あるいは前衛に対する後衛を周辺的な存在とみなさずに、一括りのカテゴリーとして考察する対象とみなすため、より美術史への動態にアプローチが可能となった。
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自由記述の分野 |
美術史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
美術史の形成については、美術家と美術作品が中心に記述される。一概に否定されないが、歴史の実相に照らしてみるならば、とうぜん作品の生成にさまざまな要因が作用している。その要因、とくに人的な交流を重視して、たとえばパトロンや収集家といった属性ではなく、サードフォース、つまり第三の勢力として考察する視点を設定することで、美術史の周辺とみられる現象を有力な項目として算入することができる。とくに日英美術交流については従来の研究も手薄であり、また第一次世界大戦後に顕著になるが、パリ在住日本人における美術家の大きな割合と好対照で、ロンドン在住日本人にはビジネス関係者が多く、その影響の検証の意義がある。
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