研究課題/領域番号 |
19KK0010
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉原 ゆかり 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (70249621)
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研究分担者 |
有光 道生 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 准教授 (30715024)
千葉 洋平 中京大学, 国際学部, 講師 (30802821)
越智 博美 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90251727)
吉田 恭子 立命館大学, 文学部, 教授 (90338244)
Larson Michael・William 筑波大学, 人文社会系, 助教 (10840184)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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キーワード | 冷戦 / 文学 / 大衆文化 / 東アジア / 人種 / 文化外交 / ジェンダー / 創作教育 |
研究実績の概要 |
COV-19により、海外渡航不可のため、文献調査、資料整理を集中して行なった。 対面での研究集会が不可能となったため、オンラインで研究集会を行なった。文学創作と大衆文化の接合点への理解を深めるために、国際会議(2020年8月12日「冷戦期東アジアにおけるスクリーン・メディア」を開催した(韓国、アメリカ、日本の研究者による発表)。国際研究会議「冷戦期アメリカにおける創作教育」を開催した(2021年2月7日。アメリカ [アイオワ大学、カリフォルニア大学]、フィリピン大学、台湾中央研究院、日本から参加)。これらの成果として、当該課題の専門家との知的ネットワークが広まり、2021年度以降の現地調査(創作文学教育の中心地・アイオワ大学など)にむけた、情報交換と事前準備を行うことができた。アイオワ大学創作プログラムに関係した、日本語で創作を行う作家(中上健次など)や、英語・日本語の翻訳者(木島始など)を、研究の射程に含めることが十分に現実的な課題であることが判明したことは、大きな成果である。 参加メンバーは、それぞれ以下の調査研究を進めた。有光:アフリカ系アメリカ人作家、千葉:文学理論と文学創作の諸関係、越智:スタンフォード大学創作文学研究プログラム、ラーソン:創作文学教育と大衆文化、吉田:東アジアにおける創作文学教育、吉原:フィリピンにおける創作文学教育、文化冷戦と創作文学のアラビア語文化圏での展開(アラビア語使用者に依頼して、アラビア語資料の日本語による抜粋作成)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COV-19のため、予定していた海外における資料調査・研究打ち合わせ、対面による研究集会をすべてキャンセルせざるを得なくなったことによる。
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今後の研究の推進方策 |
日本人のアメリカ渡航が可能になり次第、本研究参加メンバー全員で、創作文学教育の中心地であり、研究連携先であるアイオワ大学に出向き、調査・情報収集・研究集会を行う。アメリカ人の日本渡航が可能になり、日本人のアメリカ渡航禁止が続くという状況であれば、アメリカの研究者を日本に招聘し、研究集会を行う。この両者が不可能な場合は、オンラインで研究集会を開催する。 ラーソンは、オレゴン大学アーカイブでの調査を目標とする。千葉は、オンラインで閲覧できるアーカイブと二次資料の調査を中心に成果を整理しつつ、資料所蔵機関に行った際に効率よく研究ができるように準備を行う。越智はスタンフォード大学で、有光はアメリカ東海岸で、吉田はイギリスおよび香港、吉原はフィリピンおよびスタンフォード大学でのの資料調査・研究打ち合わせを目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
COV-19のため、海外調査・対面での国際学術会議をすべてキャンセルせざるをえなかったため、次年度使用額が生じた。 海外への渡航が可能になれば、海外での研究調査・研究集会を集中的に行うための費用にあてる。 日本から海外への渡航が困難な状況が続けば、代替として、1. オンラインによる研究集会 2. 海外から日本へ渡航可能な国の研究者を日本に招聘し、研究集会 を開催するための費用にあてる。
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