研究課題/領域番号 |
19KK0021
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
深澤 秀夫 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (10183922)
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研究分担者 |
長谷川 秀樹 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (20322026)
花渕 馨也 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50323910)
中村 千尋 (渡辺千尋) 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 准教授 (50737476)
森山 工 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70264926)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2025-03-31
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キーワード | インド洋西域島嶼社会 / フランス共和制 / フランス植民地史 / 多元性問題 / コミュノタリスム論 |
研究実績の概要 |
深澤は2020年2月18日~3月2日の間、マダガスカルにおいて国際共同研究の分担者であるアンタナナリヴ大学のRAZAFIARIVONY Michel教授およびトゥアマシナ大学のSolofo Randrianja教授との研究打ち合わせと情報交換を実施すると共に、国立公文書館においてマダガスカルにおける現地民司法制度に関する文献資料を収集した。 研究分担者の長谷川は、2020年2月9日~2月23日の間、フランスのリヨン第三大学フランコフォニー(仏語圏)研究所において、レユニオンにおけるエスニシティ形成に関する文献・資料およびクレオール語教育保護政策をめぐる文献調査を実施した。 花渕は、文献資料とインターネット資料に基づいて、コモロ国における現大統領の強権体制とそれに反対する住民の運動、マヨットにおける経済状況の悪化に伴う住民と不法移民との対立関係、フランス在住コモロ人移民によるコモロ国の政治への関与の状況、コモロの国家政治と年齢階梯制の伝統慣習との関係をめぐる調査を行った。 中村は、文献資料に基づいて両大戦間期におけるフランス本国とインド洋西域島嶼を含めた外国人労働者の徴募に関する政策およびフランス本国とインド洋西域島嶼を含めた植民地間の人の移動に関する制度的変遷についての調査を行った。 森山は、2020年3月にフランス本国における臨地調査と文献資料調査を予定していたものの、同地におけるコロナウィルス感染拡大により、これを中止し、文献資料に基づいてフランスにおけるマダガスカル系住民をめぐるコミュニュタリスム議論についての調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究分担者の森山は、2019年3月下旬にフランスにおいて文献資料調査および臨地調査を予定していたものの、フランスにおけるコロナウィルス感染の増大に鑑み、これを中止したため、所期の研究計画よりも若干の遅れを生じた。
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今後の研究の推進方策 |
深澤は、レユニオンとマダガスカルにおいてマダガスカル系住民をめぐるコミュニュタリスム論について、臨地および文献調査の双方から研究を行う。 森山は、フランス本国とマダガスカルにおいてマダガスカル系住民をめぐるコミュニュタリスム論について、臨地および文献調査の双方から研究を行う。 花渕は、コモロおよびコモロ系住民のコミュニティのあるマヨット・レユニオン・フランス本国において、コモロ系住民をめぐるコミュニュタリスム論について、臨地および文献調査の双方から研究を行う。 長谷川は、レユニオンとフランス本国において、レユニオンのクレオール系住民をめぐるコミュニュタリスム論について、臨地調査に基づいた研究を行う。 中村は、戦間期から戦後を中心とする、インド洋西域島嶼からのフランス本国への労働者と兵力の徴募とその政策についての文献資料調査に基づいた研究を行う。 しかしながら、調査予定地と日本におけるコロナウィルス感染状況とその対策によっては、上記の臨地調査の予定が変更になる事を特記しておく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者の森山が、当初予定していたフランス本国における臨地・文献調査を、同地におけるコロナウィルス汚染拡大に鑑み中止した結果、2019年度予算に未執行分が生じた。この未執行分については、2020年度に予定している海外調査予算に上乗せする予定である。
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