研究課題
本研究は、名古屋大学が、モンゴル国立大学、同生命科学大学と人畜地ネットワークを形成し(全員)、これを基盤に、現地での資料・データ収集、試料分析、成果普及を行う(各担当者)。今年度は、これまでの成果をもとに、以下の手順で行ったが、これまでと同様、現地で収集した植生・土壌試料はモンゴル生命科学大学で分析を行い、社会経済統計データの収集は同大学や政府機関で行った。⑨昨年度開発した遊牧社会-生態系モデル(Nandintsetseg・Chang)を利用して、将来気候変動シナリオを外力として、牧畜政策シナリオをいくつか設定し(宮坂・小宮山・Bakei・Battsetseg)、家畜数・家畜死亡数のシミュレーションを繰り返し行った。⑩モデルの出力値による生態系持続性の指標として、家畜数を採用し、それが牧養力(環境容量)を超えるかどうかを基準にして各シナリオを評価した(篠田)。⑪その結果、口蹄疫などの感染症予防により輸出できる家畜数が増加するというシナリオでは、モンゴル国内の家畜数が10年以内に牧養力内に抑えられる可能性が示された(この場合、経済的持続性も確保される可能性が高い)。⑫⑪の成果は、2022年10月に開催した「Trans Eurasian Workshop: From Vision to Actions Towards Sustainability」において、モンゴルの災害管理の政策決定者に対して示した(全員)。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件) 学会発表 (2件) 図書 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
Journal of Arid Environments
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