研究課題/領域番号 |
19KK0050
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
有本 昌弘 東北大学, 教育学研究科, 教授 (80193093)
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研究分担者 |
松林 優一郎 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (20582901)
劉 靖 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (60747864)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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キーワード | 好奇心 |
研究実績の概要 |
本国際共同研究「好奇心の文化間比較を軸にしたアセスメントのデュアルかつ戦略的アプローチ」は、日本人の好奇心の低さという問題に一石を投じ、国際標準で「好奇心の尺度化と解明」を行う。イスラエルでは、ノーベル賞級の人物から教師、幼児・高校生までの幅広いデータから、好奇心という目に見えない定性的なソフトスキルの面に光を当てている。そこで、現地に直接出向いて、なぜイスラエルのプロジェクトとの国際的なコラボなのか?を問いながら、研究計画を実施する。好奇心の解明による向上という人材育成は、(STEAM など中国の高校の情報も得ながら日本国内での)社会実装を推進し、(人工知能(AI)の教育利用というミクロな技術的なものと、「持続可能な開発目標(SDGs)」としてマクロで政策的なもののデュアルで)国際協調しながら、どのようにすれば同じ土俵の上で文化間比較研究が可能となるのか?という問いを掘り下げる。 初年度は、この分野を先導している研究者である、カシュダンやビレンバウムとの連携を強化しつつ、日本のフィールドから文化の基底にある構成要素をひろいあげるべく、学校や地域に入り込み、連係を強化してきた。仙台市の学校や宮城県の学校のほかに、秋田県仙北市での東北地方未来都市サミットでの一般市民や行政関係者の取組から、その文化的営みを、コミュニティを構成しているメンバーの語りからフレームを作成することに努めた。新型肺炎コロナパンデミック後の21世紀型スキル2.0を再定義するべく、好奇心の問題を中軸に据えて、学びのイノベーションを図るアプローチを、日本の社会文化を基底に置きながら、重層的に捉える方法を模索した。論文にもまとめ、査読無しの大学研究年報に投稿するとともに、海外にも投稿した(査読中)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた、現地滞在は、海外渡航禁止で不可能となったが、このパンデミックを期に逆境など日本文化に基づきつつ、国内でのデータを集め突きあわせる必要を充足させる展望が、逆に得られたため。
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今後の研究の推進方策 |
未来都市である仙北市、愛知県豊田市、学校教育においてSDGsを強力にサポートしている富山市、熊本市などの学校と連携しつつ、wellbeing、好奇心という、positive psychology との海外の研究者との連携を図る。zoom meeting を通じて、先方のカウンターパートであるビレンバウム教授と進捗状況の区切りごとに、連携を密に行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
イスラエル滞在予定していたが、海外渡航禁止が発出されたため。
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